じぶんのこころがかわればきっと

思いもよらない方法で世界は変えられるんだ

素敵な夢を見させておくれ

 

ということで、2017年のほぼ日手帳にはSMAPの歌詞が書き綴られています。

何が解散ですか。何が引退ですか。

私は2017年も彼らといる未来を諦めません。

 

とはいえ、まだ彼らが世間一般的に存在しているうちに私にできることって何かないだろうか…と考えた結果、自分自身が書いたこの100のフレーズで文章を書くことを思いついたので今日から書いていこうと思います。

できれば1日1記事ペースで。

最初は2017年1月1日から始めようかと思ったのですが、思い立ったら即行動が大事だと思ったため今日からにしました。

 

ということで今日は素敵な夢を見させておくれをテーマに書きます。

 

 

 

夢のある話、というものは聞いていて悪い気がしない。

しかしそれを心の底から信じ続けるということは普通はない。

サンタが実在しないこと、大金が簡単には手に入らないこと、努力で全てが叶えられるわけではないこと…。

私たちは大人になるにつれて夢から醒める。

どうしてそんな夢を見るのだろうか。

どうせ醒めてしまうというのに。

 

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1991年9月9日にデビューした彼らはこの曲をこれまで何百回と披露してきた。

その歌い出しのフレーズは、まるで大人が自らの「願望の押しつけ」を青年たちに歌わせたように感じる。

まだ青年だった彼らはそんな「押しつけ」には気付かずに、嬉々としてデビュー曲を受け取り、レコーディングをして、歌え踊れと言われるがままに動いたのだろうか。

 

しかし、彼らはこの曲に込められた大人たちの期待を、最初は裏切る形になる。

このデビューシングルは2位だったのだ。

1位の曲はCHAGE&ASKAのSAY YESなので仕方がないし、後に成功を収めることになる彼らにってこの経験は必要な挫折だったのだろうとは感じるが、当時これは相当な絶望だったに違いない。

 

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大人になった彼らもこの曲をよく歌う。

「初心忘れるべからず!」

あるライブの時にはメンバーのひとりがこう言った。

当時のままの振り付けを完璧に披露したこともあった。

きっと当時の振り付けは身体に染みついているのだろう。

 

そんな彼らの姿を見ていると「もしかしたら彼らは、当時から押しつけられている願望に気付いていたのかもしれない」と感じるようになった。

もし大人になってからその意図に気付いたのだとしたら、そのような期待を込められた歌をすすんでは歌わないだろう。

いや、歌うとしてもあえて特別な位置づけとして歌うことは避けるだろう。

そんな曲をあえて大人になっても歌う彼らは、きっと当時から気付いていたのではないだろうか。

 

そして活躍が認められる現在となってはその「願望」が彼らをつくった人だけのものだけではなく、彼らを応援する人のものにもなったのかもしれないとも思う。

この曲を歌っているときの彼らの目は

大人からの期待を受けて生まれたこのグループを通して、

俺らに対して期待している人たちに夢を見させてやるよ。

と言っているように感じる。

 

彼らはデビュー当時の青年であるときから、きっと誰よりも大人だったのだろう。

彼らは私たちに一般的に永遠には見られないであろう夢を見せようとしてくれている。

だから私は、この曲の歌い出しのフレーズがこの世に存在するうちは彼らに期待しないことはないだろう。

彼らは私たちの見る夢を生半可で終わらせる人間たちではないのだから。

 

夢から醒めるその瞬間まで、私たちは夢を信じている。

もしかしたらこれも最初に述べたサンタの有無や努力が叶うとは限らないというような夢に終わるだろうと考える人がいるのも分かっている。

だからこそ私たちは心の片隅で叫んでいるのかもしれない、

「素敵な夢を見させておくれ」と。

 

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