たったの50年 一緒に
たったの50年 一緒にをテーマに書きます。
50年、という時間は長いのか短いのか。
50年の半分にも満たない23年しか生きていない私が考えたところで把握できるわけがないのは分かりきったことであるので考えることを早々に放棄した。
では、私の交友関係には50年先まで関係が続きそうな人がいるのだろうかということを考えてみた。
親戚以外で現在も連絡を取って近況報告をするような仲の人は、高校時代の友人が1番長い付き合いであるということが判明してなんだか物悲しくなった。
今後の交友関係に期待、といったところである。
仕方がないのでこれまでの記憶の中で、私が50年先まで覚えていると確信できるような思い出があるかを考えてみた。
これが意外とたくさんあるものだ。
不思議とこういった思い出には一緒に過ごした人の顔が思い浮かぶ。
その中には振り返ってみると10年20年間前の記憶もある。
自分にとってはあっという間なのに、考えてみると「そんなにも昔のことだったのか」と改めて驚かされるものだ。
過ぎた時間をあっという間だと感じるときは、きっといちいち経過した年月を数えてなんかいないだろう。
ひとつひとつの時間を確かめるように刻んでいくよりも、後に振り返ったときにこんなにも寄り添ってきたのか、と気付く方が「あっという間感」は大きい。
いつか、たったの50年を共に過ごす人が現れるとしたら、そういう距離感で、いつの間にか50年一緒にいられたらいいなとぼんやりと考えた。