やさしさなんて誰も見えないし
10日間書けてませんでした。
やさしさなんて誰も見えないしをテーマに書きます。
優しさには種類があると思う。
例えば本気でその人のためを思った優しさと、それ以外のものを守るための優しさ。
しかし、その意図は自分以外には分からない。
いや、もしかしたら自分自身にも分からないのかもしれない。
最近それを強く感じた債務債権の話がある。
私にはなかなかお金を返してくれない友人Aがいる。
かれこれ半年以上返ってこないので踏み倒す気なのではないかと心配しつつも、相手には相手なりの事情があるのだろうということでこちらから取り立て要求を何度もすることはない。
私はこれが彼女にとっての優しさなのだろうと思っていた。
しかしこの話を友人Bにすると
「私はそんなに返してくれない友達がいたらきちんと請求するし、それが続くようなら縁を切る。」
と言った。
それに加えて
「もし、私がお金を払い忘れていたらちゃんと教えてくれ。」
と言った。
他の友人何人かに聞いても同じような意見だった。
金の切れ目は縁の切れ目、とはよく言うが世間がどうかは分からないが私のまわりの友人はそういうものなのか、と感じた。
あるときBに
「まだ金は帰ってこないのか」
と聞かれたので
「返ってこない」
と答えたら、通帳に振り込んでもらえばいいというアドバイスをもらいその通りに連絡をした。
Aからは承知したという旨の連絡が来たが結局振り込まれていない。
その後Aと食事に行く機会があった。
私は当然この日にはお金を返してもらえるのだろうと思っていたため、あえて財布にはお金をあまり入れずにAと会った。
食事をしているとき、できるだけ相手に申し訳なさを感じさせないように、何気なくさりげなく返ってこないお金について話したところ、今日はあり合わせがないと言われた。
どうやら使うお金を毎月決めて、そこから出費しているらしく、その月は来月のお金にまで手を出しているため出費が厳しいとのことだ。
仕方がないので、そのときの支払いはAから支払いの半額をもらい私がカードで支払うことにした。
しかし、そのお店はオープンして間もない店のためカード支払いがまだ対応していなかった。
私もAも持ち合わせがなかったため、私がATMまで走ってお金をおろしてくるという事態になった。
私は今も返ってくるのか分からないお金を待ち続けている。
「関ジャニ∞のDVD買った」
なんてことを呟く彼女のツイートを眺める私には最初感じていたはずの、相手への優しさなんてもはや欠片もない。
やはり、本当の優しさは「早くお金を返して」と伝えることだったんだろうと今なら分かるが、何も言わずにここまで来たらもはや今さらすぎて何も言えない。
もし、本当に心優しい人がいるのならこの記事をシェアして彼女の元に届けて欲しいと思う。
私自身がシェアしてしまうと、直にこの記事を見た彼女を傷つけてしまうかもしれない。
それが彼女のための優しさなのか、それとも自分を守るための優しさなのか、と問われたら悩ましいところだが、その議論を展開することは今回はやめておく。
というより私自身にも分からないのだ。
そんな分からないことに時間を費やすよりもどこかの誰かがシェアした記事を彼女が見つけて「自分のことだ」と気付き、私に振り込みを完了させて、私はそっとこの記事を非公開にする。
それでみんな幸せになれるのではないか。
優しさの答えは分からずとも、私はそれでいいのではないかと思う。